デザインに今すぐ使える心理学3選

2025.08.23

「なんかこのデザイン、惹かれるな」と感じたことはありませんか?それはもしかしたら、人の心の動きを利用した心理学的なテクニックが使われているからかもしれません。今回は、デザインの質をグッと高める、今すぐ使える心理学効果を3つご紹介します。

1. サプライズ効果

人は予期せぬ出来事に出会うと、強い印象を受け、記憶に残りやすくなります。デザインにおいても、このサプライズ効果を活用することで、ユーザーの注意を引きつけることができます。
例えば、この画像を見てください。

たくさんの四角形がある中でオレンジの四角に目が止まりませんか?
この例の場合は、”1つだけ違う色”にすることで、注目して欲しいものに注意を引きつけることができます。
他にも”1つだけ形が違う”や”1つだけサイズが違う”など変えることで、
人は「なんでここだけ違うんだろう?」と注目させることができるんですね。

応用として、例えば「プランの一覧」を並べた時に、特に申し込んで欲しいプランだけ、色やサイズを変えることでそのプランに注意を引くことができます。

2. シンメトリー効果

人間は無意識のうちに、左右対称(シンメトリー)なものに美しさや安定感を感じます。これは、古くから自然界や建築物に見られる美の原則であり、デザインに取り入れることで、見る人に安心感や信頼感を与えることができます。
シンメトリーにはロゴやバナーなど様々なデザインに取り入れられています。

例えば、Appleのサイトの画像は、シンメトリー構造になっているものが多く掲載されています。これは暗に「Apple製品は安心して使えるよ」とユーザーに伝えているのです。
また、車メーカーのロゴもシンメトリーのものが多いです。
これも車が簡単に壊れては困るので「私たちが作る車は安心して安全に乗れるよ」とロゴを通して伝えています。

3. アンカリング効果

人は、最初に提示された情報を基準(アンカー)として、その後の判断や評価を行う傾向があります。これをアンカリング効果と呼びます。この心理をデザインに応用することで、ユーザーに特定の価値を認識させやすくなります。

この2つの値札を見てください。

AよりもBの方が”お得”に見えませんか?
あえて値引き前の価格を載せることで、商品価値の値引き後の価格の方がお得だと感じてもらうことができます。

まとめ

デザインに心理学を取り入れることは、単に見た目を良くするだけでなく、ユーザーの感情に訴えかけ、行動を促すための面白い知識です。今回ご紹介した3つの効果をヒントに、ぜひデザインに取り入れてみてください。

ヒラツカ

クリエイティブ事業部長/デザイナー/ドローンパイロット/
平塚 翔太

福岡県出身
SEからフリーのデザイナーになり、オレンチに。
WEBのディレクション、デザイン、フロントエンドと一通り10年以上経験。
デザインは、WEB全般・DTP・パッケージなど実績あり。